「一族の元へ……とは、具体的には?」 「はい。実は私、ある日移動の最中仲間と逸れてしまいまして、偶然、とある呪術師の方に人間に姿を変えて頂いたのですが……」 「もしかして、戻る方法が判らない……とか?」 「はい。その通りです」 「〜〜〜〜っ!!」 実は瑠闇は最初、ただ送り届けるだけだと内容を軽視しまくっていた。が―――。 「要するに……、元の姿に戻して巣へ帰して欲しい……と」 「その通りです」 (その通りですって、簡単に言うけどね〜〜〜!!) 「やはり、無理がありましたか」 「ああ〜いえいえ、そんなことありません。私ども「無敵街道」にお任せを」 折角の依頼を逃す訳にはいかないと、瑠闇は慌てて承諾した。 「おお、助かります。では、何時頃が宜しいでしょうか?」 「色々と準備がありますから、一週間後に」 |