「で、どうするんですか?」 晃平はあれからずっと唸っている瑠闇に訊いた。 瑠闇は適当に一週間と言ってしまったが、あれからすでに3日が過ぎていた。 「う〜〜〜〜ん……」 「唸ってばかりじゃ、何も出ないぜ?」 そう言ったのは、瑠闇が飼っている鳥、クロウだった。 クロウは人語を――日本語だけだが――話せる非常に珍しい鳥である。 「解ってるわよ!黙らないと餌やらないよ!」 「そう強気で言ってたって、残り4日だぜ?そろそろ行動に移さなねえと」 クロウのもっともな意見に瑠闇は何も言えなかった。 「流石の瑠闇さんも、呪術関係の知り合いはいないんですか?」 「いや、いる」 「なら何故!?」 「あいつとだけは関わりたくないんだよ!」 「瑠闇、その関わりたくない奴が、そこにいるぜ」 |