「妖精は人間に遭遇したり、呼び出されたりしたら、そいつの願いを叶えてやらなきゃいけない。例え相手がどんな人間でも、だ」 「えぇっ!?」 それを聞いて、ジョーはこれまでの過程で一番と言っても良い程驚いた。 「更に悪い事には、願いを叶え終わるまでは何処へも逃げられない」 「そんな…僕はそんな事望んでないよ!!…ランプの魔人じゃあるまいしっ」 「察しが良いな。まさにそれだ。奴はいい主人に恵まれた」 彼はさして重大でもなさそうに脚を組み変えると、頬杖をついた。 「…でも…っ。…急にそんな事言われても…」 |