私立 御鷺学園。 北をみれば山。南をみれば海。風光明媚なこの土地で近年完全少数全寮制の高校として名を上げ始めた男子ばかりの女子禁制の高校である。 へんな虫がつかなくていいし、全寮制だから、私たちが旅行にでてても安心できるわねぇ・・・とかお袋の思いつきで俺の入学がそこに決まったわけだが俺からすれば”ふざけんな”としか言いようがない。 やっとのことでなんだかんだと俺の行動にいちゃもんをつけてくるおふくろや親父から開放されて、ちょっとは自由な学生生活を・・・とか考えて自宅から少し離れている&自炊生活できそうな高校を物色してたってのに・・・・ ブツブツいいながら校舎をでて夜間の寮への道を歩く俺。 季節は7月 そろそろ蒸し暑い季節。 蒸し暑さからか、昨日&今日の授業中眠れなくてこんなささくれだった気分になってしまっているのかもしれない。 入学してからもう3月、いまさら文句つけてもどうしようもないわけだけど、まぁ・・・そうは思っていても腹がたつもんは腹が立つ。 入学当初は親父達にもかなりかみついたりも毎晩のように電話をかけてしたけれど、いまはその親父達は長期海外出張中。 どうしようもない 「・・・・チッ」 ちょうど足元に転がっていた小石を蹴飛ばした。 チカッ 小石が吹っ飛んでいた方角でなにかが光ったような気がした。 周囲には特に街灯がたってるわけでもなく、この道は夜は真っ暗になってるはずで光るようなもんはなにもないはずなんだけど・・・ チカッ! また、だ・・・・ やたらと目を射るような光 どうせ寮に帰ってもやることがあるわけじゃねーし・・・背中にバッグを背負いなおすと何かが光った方へ歩き出した。 <KAINの独り言> お待たせいたしました、エフ第一弾。 どこがファンタジーやねん!!といいたくなりそうな文章ですがまだ、第一話なのでってことでご容赦ください。 |