『Blue fairy』/81 2005/03/08
彼女の命が戻ることは叶わず―――運命を曲げようとした彼は罰せられ、牢獄に閉じ込められ、何十年という眠りについたのだった。
あれからどれだけの時が経ったのかは、彼自身にも解らない。
牢獄の殻は割れ、罪から解放されたというのに、自分はまだこの力の使い道を誤っているのだろうか。
「……」
彼は少年を追うことも出来ず、ただその場へ立ち尽くしていた。
★★★
「…悪いな、部屋狭くて。……ジョー?」
「…えっ…あ、うん、大丈夫」
「そっか。…なんかそわそわしてるけど」
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