Ghost Thierf/37 2005/06/02
少しはにかんで、少年は宝石をもう一度握りなおした。
「探偵の看板を下げてるのは、情報を早く手に入れるため。それから、事件になってしまった場合を解決するためだよ」
―――俄かには信じ難い話だった。
だがジェットは、もう一度奥の白い影を見て、ふと考え込んだ。
幽霊などいないと思っていた。
だが、いたのだ。それも、こんな近くに。
今自分が置かれている状況を考えれば、少年の話を信じない理由など何処にもない。
「……なぁ」
「?」
そう思うと、興味と一緒に疑問が湧いてきた。
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