『阿近さん構ってソレじゃなくて俺にー…』 小さな溜息が聞こえた振り払われてしまった腕、キィーっと椅子を回転させ足組をしてメガネを外した。何を言われるのだろうと思ったら‘脱げ’の一言だった こんな寒い場で脱げる筈がない、脱いだとしてもそんなにシたいわけでもない隣にいて欲しいだけなんだけどな…… 「戻るぞ。」 「実験いいのかよ?」 「お前にそれが言えんのか?あ?」 実験室を後にして阿近さんの部屋に転がりこんだ、殺風景な部屋、大体は実験室に寝泊まりが多いせいか何もない 雨の音が聞こえる… 「まだ寒みぃ…。」 「暖めて欲しいのかよ?」 「添い寝だけでいい」 引き寄せられて冷たい唇が触れ合う、舌が熱い、唾液の粘液で冷たいはずの唇が暖まる俺にもさせて、っとばかりに上唇下唇を舐め舌で愛撫する 「もっと…」 深い口付けが続く |