闇の中/11 2006/01/12
逃がしはしない。
殺してなど、やるものか。
「……私は、お前達を待とうぞ」
そうしていつか愛しい我が子達は、必ずや絶望と血に塗れて帰って来る。
憎しみに溺れて、男をを殺しに来るだろう。
自らが生まれたこの黒い闇の中へ。
―――その時が楽しみだ。
男は、笑った。
End.
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