朝食抜きは太る  2008/05/23

全国調査によると、20歳代の男性の34%、同女性で22%、特に一人暮らしの20歳代男性に至っては66%、10代でも15〜19歳では12%が朝食抜きの生活をしているそうです。また文科省の調査でも朝食抜きの程度が上がるほど顕著に学力が落ちるという結果が出ています。国内外の調査でも、朝食を食べる方が、(1)肥満が少ない(2)テストの成績が良い(3)体力測定の結果が良い(4)非行が少ない――などの結果が出ているそうです。午前中、授業に集中できない、感受性に乏しい、ささいなことですぐに「キレる」、体力がなく忍耐力や学習意欲が続かないなどの多くは、夜更かしし寝不足のために朝食抜きをする生活が原因の一つだと言われています。そもそも人間は食事を体内で糖分に変え、エネルギー源にして活動しています。特に脳は糖分をため込めないため、朝食を抜くと、午前中の活動に必要な糖分が入って来ないので、活動が鈍り、集中力も保てなくなります。エネルギー不足に体が慣らされると、体温が上がらず、じっとしている状態でもエネルギーを消費する基礎代謝が下がるため、摂取した脂肪が分解されにくく脂肪を体に溜め込んで肥満になりやすくなり、糖尿病や高血圧などの危険性も高まるのです。「早寝早起き朝ごはん」とは、「百ます計算」で知られ、文科省の教育会議の諮問委員の一人である陰山英男先生の言葉ですが、これは子供だけでなく大人にも当てはまる生活のスローガンとして銘記すべきだと思います。
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