愛しい 愛しい 宿敵さん 第二話 ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ トゥルルル トゥルルル。 とある雪山の別荘の電話が鳴り響いた。 須郷龍聖は不在。 電話はいったんきれた。 俺達は管理人者に事情を話し鍵を貸してもらい須郷の別荘に入りリビングに入った直後、再び電話が鳴り響いた。 俺は須郷の親友で須郷の声色を真似る事が出来るので電話に出ると電話の相手はウォッカだった! 『須郷電話に出るのが遅かったな』 「悪い。トイレにいたものでね」 『そうかい。まあいい。俺が何の用件で電話したかわかってるよな?』 「ああ勿論だとも。物の受け渡し場所と時間だろう?」 『わかってるじゃねぇか。明日はどうだ?』 「いや明日は急用が入ってて都合が悪い」 『なに!?まだソフトが完成してねぇから時間を延ばしてるんじゃねぇだろうな?』 「そんな事はないさ。ちゃんと完成しているさ 」 『じゃあいつならいいんだ?』 「そうだな。午前4時なら大丈夫だがどうだ?」 『わかった、いいだろう。午前4時に浅海駅の地下のコインロッカー前に持って来な』 「ああ、わかった。そのかわり待ち伏せは止めてくれよ」 そう言い電話をきった。 電話をきったのを確認した新一に 「龍一兄、受け渡し場所と時間は?」と聞かれ 「明日午前4時に浅海駅の地下のコインロッカーで会う事になったで」そう答えると新一は 「明日午前4時に浅海駅の地下のコインロッカーか…」と呟き何か考えている。 そんな新一の様子に 「なぁ〜新一。お前もしかして俺と同じ事考えてるんとちゃうか?」と聞くと新一は頷いた。 “やっぱりな” 浅海駅の地下の コインロッカー 3時50分 俺達は約束の時間の10分前に到着して例のシステムソフトのケースの蓋の内側に発信器を取り付けテープでしっかりと目貼りしてウォッカが指定したロッカーの中に入れテ ープで固定し俺はロッカーの上に新一は別のロッカーに潜んでウォッカが姿を現すのを待っていた。 約束の4時になりウォッカが約束したロッカーの前に姿を現したが須郷の姿がなく 「ちっ…須郷の野郎…まだ来てねぇじゃねぇか…ん?」 と言いタバコを吸い始めウォッカは自身が指定したロッカーの扉との間に何か挟まっている事に気付き歩み寄りロッカーの扉を開け小切手を取り見て 「小切手?須郷にくれてやった額と同じじゃねぇか…」と呟きロッカーの中に入っている例のシステムソフトに気付き 「コイツは須郷に作らせた例のシステムソフト!馬鹿な奴だ…金を手放した上にビビって物だけを置いて行くとはな…」そう言い仲間に電話をして須郷を探し連れて来る様に言った様だ。 例のシステムソフトを出す為に手袋をはずし出そうとしながら… _________ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ N E X T |