愛しい 愛しい 宿敵さん 第十話 ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 新一達が部屋から出てくると同時に新一と一緒に部屋から出てきた歩美ちゃんが俺がいない事に気付き 「龍一お兄さん何処に行ったの?」 と涙目で尋ねている。そんな歩美ちゃんに灰原が 「龍一お兄さんは旅に出ただけすぐ私達のところに戻ってきてくれるわ」 優しく言う灰原に歩美ちゃんは頷き涙をふいた。 “龍一君どこに行ったの?” 「ジン、ジ・ラを本当に抹殺してしまうの?」 「あぁ本当だ…あの方の命令は絶対だからな…」 「しかしジンの兄貴、ジ・ラは利用価値があると思いやせんか?」 「?ウォッカそいつぁどういう事だ?」 「囮に使うんてさぁ」 「…フッそういう事か…もしお前や他の奴らがヘマしそうになった時にジ・ラに濡れ衣を着せ抹殺出来るって算段か…」 「そういう事です」 「ウォッカあなたにしては珍しくナイ スアイディアじゃない」 「へへっそうですかい?」 ヘラリと笑うウォッカにベルモットは 「ええ」 と言った。 「コホッ。アンタらの思い通りになると思わん方がええと思うで」 一つ咳払いをして言うなり 「あらジ・ラ気がついちゃったのね。気を失ったままの方が良かったんじゃない?」 「ベルモット黙れ!」 俺に一喝されたベルモットは運転に集中した。 「ジ・ラ生意気な口をきくなよ…」 俺を睨むジンに俺は反論した瞬間ジンは 「ジ・ラ…てめぇ今すぐ殺されたいみたいだな!?」と怒鳴った。 俺に銃口を向けるジンにベルモットが 「ちょっとジン待って!この車は私のよ!私の車の中でジ・ラを銃殺しないでちょうだい」 と言うとジンはチッと舌打ちをして拳銃を懐にしまい俺に 「アジトに帰ったら覚悟しとけよ…」と言った。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ |