愛しい 愛しい 宿敵さん 第十弐話 ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ [APTX4869]を飲まされ幼児化した俺は気を失い目を閉じている。 そんな俺をジンは見やり 「ジ・ラの野郎が幼児化したという事は工藤新一って餓鬼も幼児化しててもおかしくねぇ筈だが…ジ・ラと一緒にいた餓鬼は幼児化してないってのはおかしな話だとは思わねぇか?」 「確かに…」 「誰かが[APTX4869]の解毒剤を作ったって訳ね」 「しかし誰が[APTX4869]の解毒剤を作ったって言うんですかい?」 一瞬、静寂するもジンが 「我々を裏切ったシェリー…」 シェリーの名前を聞いたウォッカは驚いているがベルモットは 「あり得るわね…」 と冷静に言った。 ゆっくり目を開けゆっくりとと立ち上がり拳銃を握っているジンの左手を掴む俺にジンは気付き 「ジ・ラ…お前は強運の持ち主だな…フンッまぁい…!?」 悠長に喋っ ているジンに強烈なキックをくらわせ拳銃を奪いジンに向け 「形勢逆転…やな」 と言うとジンはクククッと不気味に笑っている… 俺は一瞬不思議に思ったがバーボンとキールを見ると二人とも撃ってはダメ!と言いたげに横に首を振っている。 舌打ちする俺にジンは立ち上がり俺の胸ぐらを掴み拳銃を奪い返し肺あたりに銃口を押し付け 「残念だったな、ジ・ラ…俺を撃ち殺せなくてよぉ…」 そう言うと躊躇する事なくジンは引き金を引いた。 「グッ」 俺の口元から血がツゥーとつたう… 肺を撃ち抜かれた俺は立っている事が出来ず崩れる。 ジンは容赦なく銃弾を俺に撃ち込んでくる… 俺は何発も銃弾を受けるも倒れない。 銃弾がなくなったのを見計らいジンに飛びかかり胸ぐらを掴み大外刈を仕掛け倒すも 「ジ・ラ。まだ向かってくるか…だがお前の命は30分もたたねぇうちに消えちうだからよ…」そう言いウォッカ達に 「ずらかるぞ…」と言い倉庫から出ていこ うとしている。 俺は最後の力をふりしぼり拳銃ホルダーから拳銃を取りだしサイレンサーをつけジンに向け狙いを定め発砲… パシュッパシュッという音と共に放たれた二発の弾丸はジンの両肺を貫いた。 暫くジンは佇んでいたが立っている事が出来なくなったのかガクッと床に片膝をうなだるも視線のみで俺を睨み付け 「ジ・ラ…てめぇ……」 と言っている。 ジンに駆け寄ったウォッカは 「ジンの兄貴、大丈夫ですかい?!」と言いバーボンとキールはやってしまったかと言いたげな表情をしている。 _________ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ N E X T |