愛しい 愛しい 宿敵さん 第十参話 ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 俺に近寄ってきたベルモットが 「ジ・ラあなたもしかしてジンを道連れにするつもりなのかしら?」 「バーロォー!んな訳ないやろ?俺は幹部っちゅう地位を狙っててん!?」と言う俺にジンはウォッカに支えられながら立ち上がり俺に 「フンッなるほどな…幹部になるお前にとっちゃ俺は邪魔…という訳か……」 コホッと咳き込んだあとジンはウォッカに1人で歩けると言い俺のところにくるなりしゃがみ込み俺を抱き寄せ耳元で 「ジ・ラお前は男じゃねぇな…」 !? 「…ハハッ…あぁせや。ウチは女や…根っからの男勝りやけどな…ジンいつからウチが男やのぉて女やて気ぃ付いてたんや?」 そう尋ねるとジンは 「初めて出会った時からだ…」と言った。 倉庫の外からFBI・警察・公安の喧騒が聞こえてくる。 「兄貴マズイですぜ !?サツ(警察)共が!?」 焦るウォッカにジンは 「焦るなウォッカ…」 「ジン、こうゆう時は…」 と言うとベルモットは俺をチラ見した。 「フッなるほどな…ジ・ラを盾に…か」 とジンは俺をチラ見して細く微笑むもウォッカにキールに外にしめ出すように指示を出した。 「ちょっと待ってジン。ジ・ラじゃないの?!」 不満を言うキールに 「いやキールお前だ…」 ジンの指示により外にしめ出されたキールは… 「ウォッカ、ベルモット、キャンティ、コルン、バーボンずらかるぞ…」 そう言うとジンは俺を抱き上げ裏口から出ていき俺と共に後部座席に座るとウォッカに車を出すように言うと俺に 「愛しいジ・ラすまねぇ…」 そう言いながら抱きしめてくる 俺は一瞬驚くも 「気にする事はあらへんでジン」と言い抱きしめ返した。 ベルモット、キャンティとコルン、バーボンは各人の車に乗り倉庫を去った。 __ _______ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ N E X T |