刀剣乱舞×創作 コラボ小説 父に愛されすぎて 困ってます 其之八 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽ 俺が父上にちょっかいをだした翌日の夜の事 奇事が俺の身にふりかかる 寝間着のまま読書をしていると風呂あがりの父上がゆるりと歩み寄って来て 「龍訝なにを読んでいるのだ?」と尋ねてくる 「源氏物語ですよ」と返答する俺に 「源氏物語か…なかなか良い物語だな?」 と言ふ父上は俺の背後から抱き締めてくる 「父上いかがなさったのですか?」 「いやな、お前が可愛くてな。はっはっはっは!」と言ふ父上の謎の言葉を不思議に思いつつも暫く読書を続けたが眠くなり床についた。 翌朝 ピーチクパーチク小鳥の囀りで目を覚ました俺はムクッと起床 何故か俺は上半身裸だった “え?何ゆえ俺は上半身裸なんだ??” ハッとして父上を見るとニタァと笑いて 「龍訝お前なかなか良い体をしているな?」と 言った 「えっと父上俺に何かしたんですか!?」 と言ふと父上は 「うむ、触らせてもらったぞ?」 と恥ずかしがる事なく言っている ……… 俺はバババッと身なりを整え慌てて父上の自室を出ていく 暫くすると不動行光が 「龍〜訝〜おはよう〜!」と言い抱きついてきた 「うむ、おはよう不動行光」と挨拶をかわす俺 前から歩いてきた宗三左文字が俺の顔がほんのり紅い事に気付き歩み寄ってきて 「龍訝、顔が紅いですよ。風邪をひいたのですか?」と言い江雪左文字が一閧俺の額に右手をあて左手を自身の額にあて 「宗三、龍訝は風邪などひいていないようですよ」と言ふ 二振りの兄達の会話を黙って聞いていた小夜左文字がポツリ 「昨夜、宗近さんの自室の前を通りかかった閧におかしな声が聞こえたから障子を少し開けて覗いたら宗近さんが龍訝さんの上半身を触ってたのを見た」 と呟いた “小夜左文字〜!やめいっ!!恥ずかしいわ !?” と思いつつ小夜左文字をヒョイッと担いでダッシュして広間に行き息をととのえ 「小夜左文字お前なぁ!なんて事言うんだ!!」 と怒鳴った。 怒鳴られた小夜左文字はしょんもりして 「ごめんなさい」と言ふ 「宗近が龍訝お前の体を触るとはな…まあ写しの俺にはなんとも言えないがドンマイだ」 と山姥切国広に声をかけられ白い布を奪い被り 「山姥切!お、お前まで!!」と言ふ俺 俺に白い布を奪われた事を気にする事なく山姥切国広は 「龍訝お前白い布を被った姿なかなか似合っているぞ」 と褒めてくれたのだが俺は今それどころではなかった…が山姥切国広にお礼を述べ白い布を被ったまま自室に急行した 自室の障子を開け放つと自室に父上の姿がありて水をまこうとしているではないか!? 父上の背後にまわり 「…父上なにをなさっているのですか?」と怖声色で尋ねる俺に驚き振り向いた父上は言い訳を始めた 「い、いやな。お 前と一緒に寝る夜はなぜかぐっすりと寝られるからな。はっはっはっは!」と… 「嘘つくなー!!!」と怒鳴る俺に父上はキョトンとしている。 そんな父上と桶と柄杓を俺は自室からしめ出した。 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽ つづく |