スマホ版: WSNH No. 984 『スイス国民はジャーナリズムのAIに批判的 』  2023/11/05

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【 No. 984 - November 03, 2023 (Reiwa 5-nen)】
 https://www.swissjapanwatcher.ch/
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スイス国民はジャーナリズムのAIに批判的 (Mon. 30.10.2023)
Swiss Population Critical of AI in Journalism.
Schweizer Bevoelkerung Kritisch bzgl. KI im Journalismus.

人工知能 (AI) は急速に普及している。Chat-GPTはわずか2ヶ月で1億人のアクテ
ィブユーザーを獲得した。プログラムはますます良くなり、今やジャーナリズム
を含む生活の多くの分野に影響を与えている。ジャーナリズムにおける AI (人
工知能) の受け入れをより詳細に検討するには十分な理由だ。
チューリッヒ大学の「公共と社会研究センター(Foeg)」はこの夏、スイスで
1200人以上を対象に調査をした。
結果は、AIが作成した記事の受容れは現在のところ低い。
調査対象者の内、AIが全て書いた記事を読む人は、わずか3分の1弱 (29%)だっ
た。一方、AIを使わずにメディアの専門家が書いた文章は、84%が読むと回答し
ている。受け入れられるかどうかは対象分野によって異なり、天気、スポーツ、
株価に関するニュースや、有名人についての軽い話題では、回答者はAIが作成し
た記事を読むのを容易に想像できる。しかし、政治、ビジネス、科学、文化に関
するニュースとなると、受け入れられる割合は大幅に低くなる。
回答者は、ジャーナリズムではAI表示による透明性を要求している。
87% が、人工知能で全て作成された記事にこの事を要求している。
83%は、記事をサポートするために人工知能が使われた記事には、その旨表示す
るよう求めている。しかし、スイスのメディア各社はこれには消極的で、業界全
体の基準が無い。
回答者のうち、AIを使って書かれた記事にお金を払ってもいいと思う人は10%程
度しかいないが、AIを使わずに記者が書いた記事には、3分の2以上(65%強)になる。
回答者の過半数(61%)は、AIプロバイダーがジャーナリズムのコンテンツを自
動生成された返答に使用する場合、メディア企業に補償金(著作権料)を支払うこ
とに賛成している。
スイスのジャーナリズムは更なる課題に直面している。ニュースを殆ど消費しな
いユーザー層は増え続け、現在スイスの人口の43%を占めている。
【直前のニュース】 世界の指導者には人工知能の危険性に対処する「責任」が
あると、英国のリシ・スナック首相は英国初のAI安全性サミットで述べた。
(Quelle: tagesanzeiger.ch vom 30.10.2023 & Internet News)
https://www.tagesanzeiger.ch/ki-schweizer-misstrauen-laut-umfrage-kuenstlicher-intelligenz-in-medien-582516058835

■ For the related Information (Background) in English refer to the
following Links:
https://www.myscience.ch/news/wire/swiss_public_critical_of_ai_in_journalism-2023-uzh

【 from Editor's Room / 編集後記 】

AIは利用するが信用はしない、というスイス国民の姿勢には共感する。
読者は、情報を通してプロの専門家の見識を判断している。評価出来る場合と
評価出来ない場合の判断の蓄積で、個々の専門家の評価をする。その際、AIが
人間の倫理感を考慮できるか否かは、無視出来ない問題になる。責任報道をAI
に求めるのは、どんなに情報の精度が上がったとしても、白黒付けられる問題
ばかりではないので、所詮無理というものだろう。
スイスでも主要メディアの権威が薄れる中、昨今頻発している報道各社のジャ
ーナリストのリストラは、報道の質の低下を一段と加速させることになり、読
者は自ずと独立系メディアに視線を向けることになる。
それにしても、英米は抜け目なくロンドンでAIサミットを開いて、議論を主導
しようとしているが、どれだけの国を継続的に巻き込めるか、お手並み拝見。
弊誌日本語版も、目の負担を軽減する為、最近自動翻訳も利用するようになっ
たが、一行毎の検証は欠かせない。日本語とドイツ語の乖離はAIが未だに乗り
越えられないレヴェルで、用語の使い方も全幅の信頼を置くには程遠いのが現
状。(A.H.)

★ Issuer/発行元: Thomas Huerlimann & Editors' Group
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