スマホ版: WSNH No. 991 『ジュネーブの最低賃金は今のところ経済に悪影響を与えていない』  2024/01/26

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【 No. 991 - January 26, 2024 (Reiwa 6-nen)】
 https://www.swissjapanwatcher.ch/
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ジュネーブの最低賃金は今のところ経済に悪影響を与えていない
Minimum-Wage in Geneva has not harmed the Economy so far.
Mindest-Lohn in Geneve schadete Wirtschaft bisher nicht.
(Wed. 03.01.2024)

ジュネーブ州で最低賃金が導入されてから3年が経ち、その効果を分析した初め
ての研究が発表された。ジュネーブ大学(HEG)のJ・ラミレス経済学教授が科学
的な裏付けを提供した。
計画されている4つの研究の最初の研究で、彼は肯定的な結論を導き出した。
スイス全体の比較では、失業率は増加しておらず、フランスから国境を越えて働
きに来る人数はこの2年間、長期平均を下回っている。
25歳以下の若年労働者のみ、失業率が長期平均より0.6%増加した。
企業の代表者は依然懐疑的で、最初の調査は中間結果を示したに過ぎないと、
ジュネーヴの業界団体の会長は言う。
2020年11月1日から、最低賃金は労働時間当たり23スイスフランになった。
2023年にはインフレの影響で24スイスフランに上昇し、週40時間労働の場合月額
4,160スイスフランに相当する。
2024年は再び時給24.32スイスフラン(約2432円)に上昇する。
経済学者ラミレスに依ると、特に小売業、介護職、レストラン、ホテル業界など
で多くの従業員の生活の質が向上し、化粧品、理美容部門では賃金が大幅に上昇
した例もある。
業界団体の会長に依ると、ジュネーヴは現在、隣接するヴォー州よりも事業立地
としては割高だと言う。
経済学者のラミレスは、立地の問題は次の追跡調査で検討すると約束した。
https://www.eda.admin.ch/missions/mission-onu-geneve/en/home/manual-regime-privileges-and-immunities/introduction/manual-labour-law/Salaire-minimum-dans-le-canton-de-Geneve.html


【 from Editor's Room / 編集後記 】

この調査結果は、一筋の光明と言えよう。ジュネーヴは世界トップクラスの物価
高の街と言われているので、世界一高い最低賃金も当然と言える。住宅不足は深
刻で、家賃は高額。一般労働者が安全で高い生活水準を支えているのは間違いな
く、彼等の生活が成り立たないなら、ジュネーヴの繁栄に影を落とす。シンガポ
ールでは、低賃金の外国人労働者が郊外で劣悪な生活を余儀なくされているとい
う。いびつな繁栄は脆弱だ。繁栄は、共に享受するものでありたい。(A.H.)


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