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▼ スイス発最新時事ニュース スマホ版:ウイークリー・スイス・ニュース・ヘッドラインズ 【 No. 1052 - November 21, 2025 (Reiwa 7-nen)】 https://www.swissjapanwatcher.ch/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スイスの発見、海洋生物由来の分子が血液癌に効果 (Tue. 11.11.2025) Swiss Discovery: Molecules from Sea-Snails against Blood-Cancer. Entdeckung: Molekuele von Meeres-Schnecke vs. Blutkrebs. ベリンツォーナ(TI)に在るスイスの腫瘍学研究所(IOR)の研究者とアイルラ ンドのゴールウェイ大学の研究者達は、アイルランド産のウミウシから、治療困 難な血液がんに効果を示す新たな天然化合物を発見した。 「Antiopella Cristata」という名のこの軟体動物は、抗癌作用のある物質を生 成する。研究グループは、アイルランド沿岸の海洋サンプルから400以上の抽出 物を収集・分析した。 スイスイタリア語大学(USI)の腫瘍学研究所(IOR)に依ると、このウミウシが 産生するブリオスタチンは、がん細胞の成長と生存に影響を与える可能性があ る。 これまで知られていなかったブリオスタチン誘導体は、非常に低濃度でも、健康 な細胞に損傷を与えることなく、リンパ腫細胞の増殖を阻害することができた。 初期試験では、この化合物が腫瘍細胞内の重要なプロセス、特に細胞分裂や生存 に関連するプロセスに影響を与えることが明らかになった。 従来の化学療法では、一部の血液癌は治療が難しい。 この発見は、長期的には、悪性リンパ腫の治療法開発に向けた新たな研究の道を 開く可能性がある。 これが将来、医薬品になるかどうかは、現時点ではまだ不明。 筆頭著者である腫瘍学研究所(IOR)のフィリッポ・スプリアーノ博士は、これ までに得られた結果は「可能な限り毒性のない抗癌剤」の開発に非常に有望だと 言う。アイルランドのゴールウェイ大学のオリヴィエ・P・トーマス教授は、海 洋生物は、何百万年もの間、生存戦略の一環として、ユニークな化学物質を開発 してきたと説明。 (Quelle: srf.ch vom 11.11.2025 & Internet News) https://www.srf.ch/news/dialog/tessiner-forschende-neue-hoffnung-aus-dem-meer-substanz-gegen-blutkrebs-entdeckt https://www.myscience.ch/de/news/2025/dal_mare_d_irlanda_una_nuova_molecola_contro_i_tumori_del_sangue-2025-usi https://www.blick.ch/schweiz/tessin/tessiner-forscher-melden-wissenschaftlichen-durchbruch-wirkt-meeresschnecken-mittel-gegen-blutkrebs-id21396143.html ■ For the related Information (Background) in English refer to the following Links: https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cbic.202500500 https://ior.usi.ch/events-news/irish-sea-creatures-provide-clues-for-new-cancer-t-41012 https://www.myscience.ch/en/news/2025/irish_sea_creatures_provide_clues_for_new_cancer_treatments-2025-usi ━スイスの主要報道機関━ [Swiss mainstream media] WELTWOCHE Daily: https://www.weltwoche-daily.ch/ SRFスイス公共放送: https://www.srf.ch/news Tages-Anzeiger (スイス独語有力紙): https://www.tagesanzeiger.ch/ Blick: https://www.blick.ch/ 20min(通勤者向け無料新聞): https://www.20min.ch/ スイス・テレコム: https://www.bluewin.ch/de/index.html 【 from Editor's Room / 編集後記 】 「海洋軟体動物のウミウシの仲間が、頭部と体を自ら切断する「自切」をした 後、頭部だけから心臓を含めた体全体を再生させる現象を奈良女子大学の研究 グループが発見した。」という情報を見た。両生類やトカゲ類、節足動物の自 切や高い再生能力はよく知られている事だが、この発見が7年前の2018年8月だ ったので、その後も世界中の研究者達が独自の研究を進めてきたようだ。 https://www.sankei.com/article/20210505-4HZHZKOKKZO6NBX5EDHLUAXN7U/ (A.H.) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【 Subscribe & Unsubscribe / 登録・解除・アドレス変更 】 ★ WSNH編集部宛:swiss_news_headlines@bluewin.ch http://mini.mailux.com/pc/mm_bno_list.php?mm_id=MM55633241B7DA0 完全版既発行メルマガ一覧: https://www.swissjapanwatcher.ch/snh/archive.htm Copyright (C) 1998-2025 Thomas Huerlimann / Weekly Swiss News Headlines (WSNH) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |