喫煙せず小太り 長生きか  2009/02/27

がんや心筋こうそくになりにくく長生きできる可能性が高いのは、たばこを吸わず、酒の量をほどほどに抑えたやや小太りの人たちだという調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめました。
 国立がんセンター予防研究部の津金昌一郎部長たちの研究班は、40代から60代の9万6000人を10年以上にわたって追跡し、生活習慣や体型ごとに、がんや心筋こうそくなどの病気へのなりやすさを調べました。その結果、最も病気になりにくかったのは、男女とも、たばこを吸わず、酒を1か月に数回飲み、肥満の度合いを示す指標、BMIが25から27と、やや小太りの人たちだったということです。例えば、60代後半の男性では、10年以内にがんになった人は1割、心臓病や脳卒中になったのはおよそ5%で、10年後でも76%の人が生存していました。一方、最も病気になりやすかったのは、毎日、たばこを2箱以上吸って、酒も日本酒2合分以上を飲み、BMIが30以上の肥満の男性でした。こうした男性は60代後半になると、4分の1の人ががん、5分の1が心臓病や脳卒中になり、10年後の生存率は49%でした。しかし、喫煙と飲酒、肥満のどれか1つでも改善することができれば、病気になりにくくなり、生存率がよくなるということで、研究班は今後、データをインターネットなどで公開することにしています。津金部長は「自分が病気になる確率を具体的に知って、生活習慣を改善する参考にしてほしい」と話しています。(NHK:09.1.30)
肥満論
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