ジャブラニの呪い  2010/07/03

ジャブラニの呪い

W杯の今大会の公式球であるAddidas製のジャブラニは思い切り蹴ると
コントロールが効かなくなると言われている。わが日本代表の駒野選手も
その魔球の呪いにかかってしまったのかも知れない。

中学生以来、彼はPKで外したことがなかったと言う。彼は早くに父親を亡くし、
母子家庭の生活を支えるために中学生の頃からプロのサッカー選手を目指し、
その目的を果たし、毎月仕送りを欠かさない親孝行の息子だった。代表では
いつも無口で地味な縁の下の力持ちのような選手がこの度は歴史に名を残す
ことになった。

かつてアメリカW杯のブラジルとの決勝戦でPKを外したイタリアの名ストライカー・
ロベルト・バッチョはこう言っている──

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」、
「PKを決めても誰も覚えていないが、外したら誰もが忘れない」と。

駒野よ、これからも誇り高く胸を張って
意義深い素晴らしい人生を生きてほしい。

とぴあ記

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。