危険な依頼♪  2004/04/22

朝は6時。鳥の声が聞こえる中、二人は走っていた。
「うおおぉぉーー!!」
「何で蜂が襲ってくるんですかー!!?」
「知るかー!!とにかく走れ!力尽きても走れ!というかお前が死んでもあたしだけは逃がしなさい!!」
「そんな無茶な!!死んだら動けませんよ!」
「死んだら死んだで幽霊になってでも逃がしなさいよ!!」
万屋「無敵街道」の二人、湊瑠闇(みなとるあん)と烏丸晃平(からすまこうへい)が蜂に追いかけられている理由はちょうど一日前にさかのぼる。
−朝6時(万屋開店)
「今日も一日頑張りましょう♪」
「瑠闇さん、頑張るって言っても客ってあまり来ませんよ?」
すこーん!(柄杓が晃平の頭に当たった音)
「今日はどんな仕事が待ってるのかな〜♪」
「ちょっと瑠闇さん!痛いじゃないですか!」
「あら、晃平クン、どうしたの?」
「あら、じゃありませんよ!たった今!水が入ったままの柄杓を超高速で投げたじゃないですか!」
「さあ?なんのことやら」
「瑠闇さん!!」
二人がいつもの喧嘩をしていたその時、風鈴の音と共に1人の来客があった。

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