危険な依頼♪5  2004/06/26

「で、どうするんですか?」
晃平はあれからずっと唸っている瑠闇に訊いた。
瑠闇は適当に一週間と言ってしまったが、あれからすでに3日が過ぎていた。
「う〜〜〜〜ん……」
「唸ってばかりじゃ、何も出ないぜ?」
そう言ったのは、瑠闇が飼っている鳥、クロウだった。
クロウは人語を――日本語だけだが――話せる非常に珍しい鳥である。
「解ってるわよ!黙らないと餌やらないよ!」
「そう強気で言ってたって、残り4日だぜ?そろそろ行動に移さなねえと」
クロウのもっともな意見に瑠闇は何も言えなかった。
「流石の瑠闇さんも、呪術関係の知り合いはいないんですか?」
「いや、いる」
「なら何故!?」
「あいつとだけは関わりたくないんだよ!」
「瑠闇、その関わりたくない奴が、そこにいるぜ」

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