身近に小さな文明論{No}号  2005/03/20

身近に小さな文明論・・2005.03.20

今年は暖冬、それとも・・

毎年この季節になると「今年の冬は暖冬だったな」と同じ言葉で振り
返るようになって久しい気がします。特に昨年など3月になると桜の
花芽も膨らんで、お彼岸には既に桜の開花前線が日本列島半ばまで北
上しておりました。今年の冬も年末に梅開花情報が報道されるなど、
暖冬に益々輪をかけるのは必須と思われておりました・・が、実際は
どうだったのでしょうか?

12月は確かに暖かかったようです。平均気温で1.4度も高く、異
常ともいえる暖かさで梅や椿の開花を促し、一方で雪不足のスキー場
を不安に陥れました。ところが年が明けますと降る、降る、どんどん
雪が降って地震災害に見舞われた上越地方の人々に不安の追い討ちを
かけ、さらに青森では2メートルに近い、19年振りの積雪を観測し
ました。それを裏付けるように、1月から2月にかけての気温は急降
下をして、気象庁の発表によりますと1月の平均気温は例年に比べて
わずか0.2度高かったに過ぎず、さらに2月になりますと全く同じ、
例年並だったようです。

すると気になるのは桜の開花ですが、桜は一旦寒さに遭遇してから次
にやってくる暖かさに出会ってはじめて花芽を膨らませるのだそうで、
今冬のように12月が暖かく、その後寒くなってしまっては花芽形成
も遅れ、最近になってようやく動きはじめる始末のようです。今年の
桜見物は異常に早かった昨年に比べて10日くらい遅れる見通しだそ
うです。

いよいよ京都議定書も実行段階に来て、種々の局面で二酸化炭素を削
減しなければなりません。小泉首相のメールマガジンに便座の蓋をす
るだけで年間の二酸化炭素削減(確か18Kgだったかな?)の貢献で
きることが書いてありました。今や夜中に起き出すと家の中は家電製
品のスタンバイする灯りの海なことに気付いておりますか。思わずテ
レビのコンセントを抜いてしまったとしても、今年の桜の開花が遅れ
るくらいで温暖化を杞憂する気持が吹っ切れるはずがないからでしょ
う。身の回りから節電でもして二酸化炭素排出量を削減し、ちりを積
もらせて山を成さなければならない年のスタートです。

三月も半ばの関東地方。またまた雪が降りました。満開の梅に積もっ
た雪を複雑な気持で眺めています。

ホームページにもぜひお寄り下さい・・→
陽はまた昇りて   http://kikiwata.hp.infoseek.co.jp
 タワンティンスーユ http://www5b.biglobe.ne.jp/~cir-KIKI

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。