±MAIL MAGAZINE 遊園地【弐話目】  2004/08/01

「着いた〜!!!」
そこは立派な遊園地。俺らがオフって言っても、今日は平日。一般人(?)は割りと少ない。

チケットを買って、入園ゲートを通過。男二人、しかも結構見た目派手な俺らは、結構目立つ。すれ違う人の目が俺らに集まっていた。しかしまぁよほど嬉しいのか、そんなことは気にした様子の無い新弥は、次々と様々な乗り物を乗り回す。3種類のジェットコースターにコーヒーカップ。バンジージャンプにオバケ屋敷。まだ細々と載っていったり入って行ったリしたのだけれど。全部述べるキリが無い。
「元気だな…新弥」
俺はそこまですると流石に疲れてきた。休憩がてらベンチに座って新弥に呟く。
「瑠樺サンじじ臭いですよ!あんま年かわんないのに」
返してくる新弥はまだ遊び足りないと言った表情。雰囲気から言うと、まるで体力の無い父親と、はしゃぎまわる子供と言ったところだろうか。
「もうちょっと落ち着いた乗り物はねぇのかよ…」
思わず溜め息混じりにそんな言葉を言うと、
「じゃぁ観覧車とか乗ります?」
新弥が少し離れたトコロにある大きな乗り物を指差し言った。それはゆっくりと回転を繰り返している。
「まぁ…あれなら」

観覧車の中からの遊園地の景色は、結構雑然としていた。平日で人は少ない。それに加え小さな遊園地、乗り物も少ない。多分設立されて結構な月日も流れてるだろう。さび付いた乗り物さえ所々にあった。
「は〜!瑠樺サン瑠樺サン!!外見て下さい!!」
「もう見てるって」
はしゃぐ新弥を見て、笑みがこぼれた。まぁ乗り物のりっぱなしで疲れたけど。これだけ喜んでもらえたなら来た甲斐あったってもんだろ。

【…ガコッ…ガガガガガ…ガダン…】

「っ…!!」
丁度俺と新弥が頂上付近に到達した時…。凄い音と共に観覧車が揺れを起こし、止まってしまった。突然のことに何が起こったのか理解ができない俺ら。新弥なんかはあまりのことに俺に必死でしがみついていた。
「な…にが起こったんだよ…」

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