『Blue fairy』/7  2005/01/07

「今のは誰!?」
もう一度、出来るだけ気丈に叫んだ。
するとまた、今度は幾分か大きな(それでも小さかったのだけれど)同じ声がした。
「何処を見てる。上だ、上」
「…上…?」
少年は言われた通り、立ち上がって上を見上げてみた。
だが、いつもの天井があるだけだ。
「違う。もっと下」
「ふぇ?」
今度は顎の下で声がした。
机の上へ目を遣る。
すると、其処には。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。