『Blue fairy』/8  2005/01/08

「えっ…えー!!」
思わず先刻よりも大きな声が出てしまった。
何せ机の縁にちょんと腰掛けていたのは―――小さな小さな人間であったからだ。
「なっ…何!?何!?…今の君が喋ったの!?」
唇を真一文字に引き結んだそれは、やや尊大にこくんと肯いた。
「……っ」
ジョーは未だ腑に落ちないながらも、その生き物を感心して見つめた。
見た目は、本当に人間の大人をそのまま小さくしただけだ。大きさはせいぜいジョーの中指くらいなのに、体つきはしっかりとしていて、すらりと長い手足を組んでいた。

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