『Blue fairy』/12  2005/01/10

良く見ると睫毛が長い。それも髪と同じ銀色で、ジョーは危うく感心して眺めてしまう所だった。
「……俺はな」
「うん」
真剣な面持ちで、その言葉に耳を傾ける。
「お前達が言う所の『妖精』なんだ」
「えぇ?」
だがそう聞いた途端、思わず眉を歪めて怪訝な顔をしてしまった。
「……嘘」
「あのな…嘘のつきようがないだろう。他に何だと思う」
「……ちっちゃい男の人」
「それは見たまんまだ。他には?」
「……」
ジョーは嫌いなものを食べさせられたような顔のまま、黙り込んだ。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。