『Blue fairy』/13  2005/01/10

けれどすぐに反論を思いついて、視線をきっと尖らせる。
「だって!!…そんなのホントにいる訳ないよ!!」
「ここにいる」
「でっ…でもっ!!」
少年は俄かに椅子から立ち上がると、本棚を引っ繰り返して『ピーターパン』を取り上げた。
ぱらぱらとページを捲り、其処に描かれている妖精ティンカーベルの姿を見つけると、机の上へ広げてみせる。
「妖精ってこういうものだろ?…透き通った羽根があって、空を飛べて…それに可愛い女の子って決まってる!!」

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