『Blue fairy』/15  2005/01/11

きらきらと光の粒子を纏い、宝石を砕いたような美しい燐粉に覆われている。
「わぁ…」
ジョーは思わずそれに見とれた。
だが幾らもしないうちに、羽根はまた一瞬にして消えてしまった。
「あ、どうして消すの?」
「疲れるからな」
「え?…だってこれで飛ぶんだろ?」
「そんな事は余程の緊急時だけだ。妖精だって日がな一日飛び回ってる訳じゃない。地面があればそこを歩く」
ジョーは感心して、へぇ、と声を上げた。

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