『Blue fairy』/18  2005/01/13

「……あの卵の事を話すのは少しいたたまれないんだが」
「?」
「いや、すまない。お前さんには関係ないな。……あれは、要するに牢獄だ。罪を犯したものを閉じ込めておく魔法なのさ」
ジョーは驚いて、椅子から身を乗り出した。
「じゃあ、君は…悪い人なの!?」
「…悪い人か…。まぁそうかもな。とにかく俺は妖精の世界の掟をひとつ破った。だからあれに封印されていた」
「掟…?」
「あぁ。…だがそれも、もうずっと昔の事だ。…そもそも、あの卵は罪が許されるまでは何をしたって傷もつかない筈なのに…」

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