『Blue fairy』/20  2005/01/14

少し自信なさそうに、ぽつりと呟く。
「きっと、君の罪は思ったより軽かったんだよ。…だから、もうすぐ割れる予定で…そこを僕が拾ったっていうのは、おかしい?」
彼は黙って、小さな小さな瞳で少年を見上げ直した。
真摯な瞳をしている。
悪い人だと言ったのは自分だが、ジョーには何故かどうしても、目の前の生き物が単なる罪人には見えなかった。
こんなにその呼称が似合わない妖精は見た事も聞いた事もないけれど、少しも悪いものではない。むしろ今になって、こんな綺麗な生き物と出会えた事に感謝したいくらいだ。

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