『Blue fairy』/21  2005/01/14

彼が犯した罪というのは、きっとほんの小さな過ちなのだろうと思った。
「……」
彼はもう一度首を捻って、それからやっと肯いた。
「……それしか理屈が合わない、らしいな」
「そうだよ。…良かったね。許してもらえて」
ジョーは微笑んで、指先で彼の銀色の頭のてっぺんを撫でた。
するとそれまで生気が無いまでに白かった頬が真っ赤に染まり、彼は慌てて其処から逃げた。
「子供扱いするなっ」
「…あ、ごめん。そんなにちっちゃいから、つい」
慌てて苦笑いすると、憤慨したように腰へ手を当てる。

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