『Blue fairy』/24  2005/01/16

はぁっと長い息をついて、彼はやや青冷めた顔で机の上へ胡坐をかいた。
「全く、折角外に出られたってのに、これじゃ先が思い遣られる…」
「?…どうして?」
ジョーは不思議そうにその顔を見た。
自分の計算能力と、彼のこれからとどういう関係があるのだろう。
「あぁ…まだ言ってなかったか」
「?」
「さっき、俺たちの世界には掟があると言ったな。…これもその掟のひとつなんだが」
ふんふんと、少年は父親に道を説かれるような顔をして大人しく先を促した。

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