『Blue fairy』/28  2005/01/18

「お前は普通の人間とは違うな。……少し優しすぎる。いつか他人に騙されて酷い目に遭うかもしれないぞ」
「……それ、褒めてるの?けなしてるの?」
「両方だ。―――だがその上にバカがつく優しさに、この際つけこませて貰うとしよう」
乱れてしまった銀の髪をひとつ揺らすと、妖精は勤勉な教師めかして人差し指を立てた。
「いいか?…お前さんが願いを言わなかったら、どの道俺はまたあの卵の中に逆戻りって事になる。それでも構わないと?」
「…!!」
少年は力一杯首を横に振った。
「…ならいい」

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