『Blue fairy』/30  2005/01/19

「良く考えたら、願い事を叶えて貰うまでは君と一緒にいられるね。…それは凄く、嬉しいや」
「……喜ぶべきはそこなのか?」
秀麗な眉間に皺を寄せて、彼が不可解だという顔をする。
「うん。……君は嫌?」
「―――…いいや。お前は面白い。退屈しなさそうだ」
妖精の声は相変わらずぶっきらぼうだったけれど、ジョーはまた嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう」
「……別に」
そこは礼を述べられる所ではないだろう、という疑問は置いておいて、彼は素直にその笑顔を受け取った。

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