『Blue fairy』/31  2005/01/19

「あ、でも……願い事って、どうすればいいの?ひとつだけでいいの?」
だがそれも長くは続かず、また少年の眉が少々不安げに下がる。
これはもう性分なのだろうと思いながら、彼はやれやれと床に座り込んだ。
「そうだな…幾つか制約はあるぞ」
「?…どんな?」
「まず、願い事は三つだ。勿論、増やして欲しいってのは受け付けない」
丁寧に指を折ってみせながら、確認する。
「それから、誰かを殺すとか痛めつけるのは駄目だ。自分が幸せになっても、他人を不幸にするのはタブーだ」

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