『Blue fairy』/33  2005/01/20

願い事と言っても色々ある。
だが今言われた事の全ては、あまり心配する必要は無さそうだ。多くを望むつもりはないし、他人を不幸にするなど持っての外だし、それに―――
「……ぁ」
「ん?」
不意に小さく声を上げた少年を、妖精が見上げた。
「どうかしたか」
「う…っ、ううん!!なんでもない!!…願い事は三つなんだよ、ね?」
ジョーは慌てて両手を顔の前で振り、それから腕を組んで考え込んだ。
「……どうしよう。僕、本当に欲しいものなんか無いんだ。何も…」

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