『Blue fairy』/41  2005/01/24

ぼんやりと瞼を明けると、あの銀の髪と蒼い目が鮮やかに飛び込んでくる。
「起きろ。学校へ行くんだろう」
「ぅ…ん…」
ころんと寝返りを一回打って、それから布団の中で伸びをした。
目を擦り擦り起き上がると、少年はベッドの脇に腰掛けている小さな人間をじっと見つめた。
「……何だ」
人の顔がそんなに面白いかと見上げてくる顔に、嬉しそうに微笑む。
「ううん、別に。ただ……起きたらいなくなってたなんて事にならなくて、良かったと思ったんだ」

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