『Blue fairy』/46  2005/01/29

察するに仲の良い友人なのだろうが、それにしては―――
「今日は遅刻…しなかったんだね」
「まーな。その代わり部活の朝練はサボったけど」
「…それじゃ意味ないよ?」
「それでも進歩だって」
青年は人懐っこい笑みを満面に浮かべると、ジョーの背中を叩いて足早に校門へと行ってしまった。
その大きな手が触れるたび、少年の胸はこれでもかとばかり跳ねる。
(……)
ポケットの中でじっと観察していたアルベルトは足音が消えたのを確認すると、ひょいと顔を出してジョーを見上げた。

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