『Blue fairy』/49  2005/02/01

この、純粋で優しすぎる少年とは今ひとつ釣合いが取れないのではないかと、彼は首を傾げた。
少年の性格と容姿ならば、男も女も、もっと質の良い所をいくらでも望めるだろうに。
「なっ…!!…ジェットのこと悪く言わないでよっ!!」
だが、少年が声を荒らげたのを見て彼は少し驚いた。
頬は相変わらず火の如く真っ赤ではあったが、その口調は必死だった。
「―――僕、転校生で…去年この学校に来て、なかなか友達が出来なかったんだ。…その時、初めて声をかけてくれたのがジェットで」
「……」

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