『Blue fairy』/50  2005/02/02

「凄く凄く嬉しかった。…だけど、彼は他にも沢山友達がいるし、女の子にも人気あるし…きっと僕のことなんか特別に思ってないから…」
ぽつりぽつり呟きながら、寂しげに小さく笑う。
「…きっと迷惑だよね…。望みがないのに、いつまでも一方的に好きでいるなんて…さ」
「……」
アルベルトは黙って視線をそんなジョーから逸らすと、綺麗な銀髪を決まり悪そうに一掴み乱した。
そうしてそのまま、苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。
「―――…だからお前は無欲が過ぎると言うんだ」
「え?」

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