『Blue fairy』/55  2005/02/10

「確かに…運命を曲げるのはな。…だがそれでも、お前が相手に言いたい事を言えるように仕組むことなら、誰にでも出来る」
「え…っ」
「どうする?…願い事はまだ二つ、残ってるが」
アルベルトの蒼い瞳の奥が輝いた。
その深い色を見ると、本当に彼は魔法が使えるのだと改めて思う。
前からずっと望んでいた事だ。―――もしも願い事が何でも叶うなら―――
「……」
ジョーは深く考え込むと、やがてゆっくりと肯いた。
「……本当に、出来る?」
「それは、俺がか?…それともお前の事か?」
「両方だよ」

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