『Blue fairy』/63  2005/02/19

「君は僕の事なんか何とも思ってないかもしれないけど、僕はずっと、君が好きだったんだ」
「……」
―――それから暫く、二人とも何も言わなかった。
ジョーはうつむいていた顔を少しだけ上げて、相手の顔を見た。
呆気に取られたような、驚いたままの表情が目の端に映る。
思わず、不躾な音を立てて席を立った。
口に出せたならそれでいい。
拒否される事など解りきっていたのだから。
「ごめん…!!…今の忘れてもいいからっ…僕、帰るね!!」
走って教室を出ようとした。
「!」

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