『Blue fairy』/65  2005/02/21

「―――…可愛い」
赤い頬を突付いて、彼は呟いた。
「いいよ。…俺も、嫌いじゃないから。…何なら付き合ってみる?」

★★★

「……嬉しそうだな」
いつも通り机の端に腰掛けて、頬杖をつきながら、何処か解せない所ありげに妖精が言った。
視線の先には先刻からベッドの上に突っ伏して、落ち着かない様子で枕を抱き締めているジョーがいる。
「嬉しくない訳ないよ…」
呟きの後に漏れるのは、夢見心地とでも表現すべき甘い溜息ばかりだ。
「まぁとりあえず良かったなと言っておくが。…満足か?」

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