『Blue fairy』/66  2005/02/22

アルベルトはぽんとベッドの上に飛び降りた。
少年の未だほんのり赤い顔を覗き込む。
「うん。…君のお陰だね」
「俺は別に何もしてないぞ」
「そんな事ないよ。ありがとう」
また頭を撫でられて、蒼い目が憤慨したように細まった。
けれど、その花の綻ぶような笑顔を見せられてはもう怒り様がない。
「まぁいい。…それで、明日は一緒か?」
あの後、ジョーはジェットの家へ遊びに来いと誘われたらしい。
こくんと恥ずかしそうに肯いて、枕から顔を離す。

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