『Blue fairy』/67  2005/02/23

まさかここまで万事上手く行くとは、それこそ魔法の力を持ってしても解らなかった。
妖精はその枕の上に胡坐をかき、複雑な気持ちで少年を見上げた。
ともかく自分の仕事は成功したのだ。―――だが何故だろうか、この今ひとつ晴れない胸の内は―――
「……所で」
「?」
「願いはひとつ残ってるんだがな。幸せの絶頂な所を悪いが、他に望みは?」
それを聞いて、ジョーは小さく驚きの声を上げた。
「あ…そうか、そうだよね」
与えられた願い事は三つ。
まだ全ては終わっていなかった。

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