『Blue fairy』/69  2005/02/25

「それでまた、そいつの望みも三つ叶える羽目になるのか?…俺は御免だ」
「……」
ジョーは納得して、また考え込んだ。
他に何の望みがあるだろう。
―――そもそも自分の幸せなど、この小さな生き物に出会っただけで使い果たしたようなものだ。
少し無愛想で口が悪いけれど、本当は優しくて美しいこの妖精に―――
「…もう少し待ってて。思いついたら、すぐに言うよ。…だからもう少しだけ…僕と、一緒にいてくれる…?」
「……」
やれやれと、銀髪が横に揺れる。
アルベルトは肯いて、それから肩を竦めた。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。