『Blue fairy』/76  2005/03/03

「良かった。何処に行ってたの?心配したんだよ」
だが銀髪の妖精は翅を仕舞いさえもせず、ただその深い蒼い目で少年を睨みつける。
「…どうしたの?」
「今日は行くな」
「え?」
唐突な言葉に、少年の眉が歪んだ。
「何言って…」
「行くなと言ってるんだ。…それから折角成就した所を悪いが、出来れば縁を切れ。その方がいい」
それだけ言うと、彼はそっぽを向いて机の上へ座り込んでしまった。
「…ジェットのこと…?…何でさ、だって…」
「……」
妖精はそれ以上何も言わなかった。

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