『Blue fairy』/78  2005/03/07

違うと、言おうとした。
だが、どうやって後の説明をすればいい。
振り向いた彼が未だ何も言わないのを見て、少年は叫んだ。
「僕だって、そんな事言う君は嫌いだ。…放っておけばいいだろ…っ…もう君になんか何も頼まないから…!!」
「ジョー…」
「…このまま君が自由になれなくたって、知らないっ…!!」
止める間もなく、その場から逃げるように走り去る。
乱暴に閉められたドアの前で、彼はその姿を追えずにいた。
(……)
―――諸悪の根源は自分であると思った。

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