『Blue fairy』/80  2005/03/08

いつからか―――彼は彼女に恋をした。
住む世界や種族は違っても、ただ傍に居ればそれで良かったのだ。全てが終われば別れると決まっている、それは例えば短い夢のようなものだと思っていた。
けれど。
別れは突然に訪れた。
全ての願いを叶え終わらぬうちに、彼女は事故で―――
悲しみと悔しさに打ちひしがれた彼は、遂に妖精の掟を破って、彼女を生き返らせようとした。
だが、禁忌を成功させることは所詮出来る筈がない。

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