『Blue fairy』/92  2005/03/18

「―――…お前が謝る必要はない。…理由があったのに、話さなかった俺も悪かった」
「…許してくれるの…?」
アルベルトは銀髪をこくんと上下に振った。
暴れたせいか、それとも他の理由からか、雪のように白い頬には微かな赤みが差している。
ジョーはそれを、とても綺麗だと思った。
「ねぇ……あのね」
「?」
「三つ目の願い事って、まだ聞いてもらえる?」
少しはにかんで、ジョーは首を傾げた。
妖精がもう一度うなずく。
「…何だ?」
「うん。…僕の最後の望みはね」

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